非破壊検査とは?

 NDT(非破壊試験)の基礎知識

▼非破壊試験(NDT)とは?

 NDTとはNon-Destructive Testingの略で、日本語では「非破壊試験」にあたります。
近頃、一般の方にも浸透しだした「非破壊検査」とは「非破壊試験を用いて行った検査」のことですから、ここでは「非破壊試験」についての概略を解説したいと思います。

▼非破壊試験の定義

 非破壊試験とは素材、機器、構造物の品質管理や品質保証の手段として用いられる方法で材料、製品、構造物などの種類のいかんにかかわらず、試験対象物を傷つけたり、分離したり、あるいは破壊したりすることなしに欠陥の有無とその状態、あるいは対象物の性質、状態、内部構造などを知るために行う試験全体を指していう言葉です。

非破壊試験の目的

 現在非破壊試験が有効に利用されている目的を大きく分類すると以下の3つになります。

  • 製造技術の改良
  •  
  • 製造コストの低減
  •  
  • 信頼性の向上

非破壊試験の種類

 実際に使用されている非破壊試験の種類はきわめて多く、まして現場的には用いられないが研究室的には利用できるとか、一般 的には利用されていないがある特殊なきわめて限定された分野では利用されているといった方法を加えればその数はきわめてたくさんあります。 しかしどの非破壊試験をとってみても、必ず何らかの物理現象を原理として利用しており、数多い非破壊試験の方法もこの面 からいくつかの種類に分類することができます。利用されている主だった原理とそれぞれの種類に属する代表例を示すと次の通りになります。
分類


利用する原理 試験方法
1 光学、色彩学の原理 目視試験、浸透探傷試験
2 放射線の原理 放射線透過試験、CT試験
3 電磁気の原理 磁粉探傷試験、渦流探傷試験
4 音響の原理 超音波探傷試験、アコースティック・エミッション法
5 熱学的原理 サーモグラフィー
6 漏洩の原理 漏れ試験
欠陥検出のための非破壊試験方法(溶接の例)
試験
方法
磁粉探傷
浸透探傷
渦流探傷
放射線探傷
超音波探傷
欠陥検出の原理 磁気吸引作用
漏洩磁束が生じ欠陥に磁粉が吸着する。

浸透作用
浸透液が
浸透する。

電磁誘導作用
渦電流が変化し検出コイルの出力が変化する。
透過性
健全部と欠陥部の透過線量の差により欠陥を検出する。
パルス反射法
欠陥により反射された超音波を受信し欠陥を検出する。
対象とする欠陥の位置
表層部
表面
表層部
内部
内部
検出可能な溶接部の欠陥 割れ、ピンホール 割れ、ピンホール(表面に開口した欠陥) 割れ、ピンホール ブローホール、溶込み不良、融合不良、一部の割れ、スラグ巻込み ブローホール、溶込み不良、融合不良、割れ、スラグ巻込み、密集ブローホール
非破壊検査のことならテスコ株式会社へ