X線CTスキャンの仕組み

X線CTスキャンの仕組み 1

★ X線CTスキャン装置について

X線CTスキャン装置とは:
X線を撮像物に照射し、透過したX線の量を計測して断層画像を取得しコンピューターにて立体画像を生成します。
X線CTとは:
X-Ray Computed Tomography - X線コンピュータ断層撮影を意味します。

★ X線CTスキャンの特徴

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・X線を使用

X線発生装置 (源) が必要です。
一般的には管球と言われる一体型の物が多いです。

・回転連続撮影

ステージ (回転台) に撮像物を設置して撮影します。
撮影は360度回転させながら連続的に撮影します。

・検出器が必要

X線が撮像物内を透過した際のX線の減衰値を検出する為、
TFTセンサーやCMOSセンサーなどと、 シンチレータが組み合わさった検出器が必要です。

・コンピューターが必須

CTのCはコンピューターの意味です。
撮影された画像を立体画像にするために再構成処理を行うコンピューターが必須です。

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★ 工業用(産業用) X線CT装置と 医療用X線CT装置の構造の違い

産業用CTスキャン装置
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  • 工業用CTスキャン
  • 撮像物を360度回転させ連続撮影
  • 被曝の恐れがない為時間を掛けた撮影が可能
医療用CTスキャン装置
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  • 医療用CTスキャン
  • X線源と検出器がを360度回転し連続撮影
  • 被曝線量を出来得るだけ少なくするため 高速撮影が必須

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★ X線CTスキャン装置から取得した画像データーについて

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X線CTスキャン装置の撮影画像は図のようなボクセルデータとなっています。
ボクセルとは volume+pixel より来ています。

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X線CTスキャン装置の選定

★ X線CTスキャン装置により、非破壊検査で素早く観察が可能になります。

内部の⽋陥検出や内部の計測などを素早く⾏えるメリットがあります。
また、3Dモデル化や3D-CADとの⽐較など、「デジタル化の推進」が出来ます。
  1. 製品の材質と大きさ

    観察・測定したい撮像物の大きさ、材質が重要です。
    「X線が透過出来る材質の大きさ」で有ることが最も重要です。

  2. 観察、計測の必要性

    大きく分けて「観察用CT装置」「計測用CT装置」の2種あります。
    「内部等の観察」もしくは「内部等の計測」が必要かをご検討ください。

  3. 分解能

    X線CT装置での分解能は、「X線の焦点サイズ」と「ボクセルサイズ」 が主となる為、小焦点でボクセルサイズが小さいほど分解能が高くなります。
     分解能の更なるオーダーにお応えする為、ナノフォーカスX線CTや X線顕微鏡を選択することも可能です。

  4. アーチファクト

    ⽐重の大きい⾦属や、⾦属アセンブリの製品をCTでスキャンする場合、 「アーチファクト」を検討する必要があります。
     内部観察の場合も計測の場合も、測定条件やサンプルのセットの仕方によってアーチファクトの出方も変化する為、どこまで低減出来るかは実装置での撮影が必要です。
     複合材料など、X線の透過量が大きく変化する物はアーチファクトの影響を 受けやすい為、X線CTスキャンのデメリット(弱点)と言えるかもしれません。

  5. 装置価格

    撮影対象品、撮影環境、システム構成や機能、用途などお客様のご希望に 応じてシステムをご提案させて頂きますのでどうぞお気軽にお尋ねください。

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