X線発生装置 (源) が必要です。
一般的には管球と言われる一体型の物が多いです。
ステージ (回転台) に撮像物を設置して撮影します。
撮影は360度回転させながら連続的に撮影します。
X線が撮像物内を透過した際のX線の減衰値を検出する為、
TFTセンサーやCMOSセンサーなどと、 シンチレータが組み合わさった検出器が必要です。
CTのCはコンピューターの意味です。
撮影された画像を立体画像にするために再構成処理を行うコンピューターが必須です。
X線CTスキャン装置の撮影画像は図のようなボクセルデータとなっています。
ボクセルとは volume+pixel より来ています。
観察・測定したい撮像物の大きさ、材質が重要です。
「X線が透過出来る材質の大きさ」で有ることが最も重要です。
大きく分けて「観察用CT装置」「計測用CT装置」の2種あります。
「内部等の観察」もしくは「内部等の計測」が必要かをご検討ください。
X線CT装置での分解能は、「X線の焦点サイズ」と「ボクセルサイズ」 が主となる為、小焦点でボクセルサイズが小さいほど分解能が高くなります。
分解能の更なるオーダーにお応えする為、ナノフォーカスX線CTや X線顕微鏡を選択することも可能です。
⽐重の大きい⾦属や、⾦属アセンブリの製品をCTでスキャンする場合、 「アーチファクト」を検討する必要があります。
内部観察の場合も計測の場合も、測定条件やサンプルのセットの仕方によってアーチファクトの出方も変化する為、どこまで低減出来るかは実装置での撮影が必要です。
複合材料など、X線の透過量が大きく変化する物はアーチファクトの影響を 受けやすい為、X線CTスキャンのデメリット(弱点)と言えるかもしれません。
撮影対象品、撮影環境、システム構成や機能、用途などお客様のご希望に 応じてシステムをご提案させて頂きますのでどうぞお気軽にお尋ねください。